原宿に置いてきたもの

私は原宿が大好きでね。

ストリートファッションもカラフルな服も

ロマンティックスタンダードも

本当に大好きでした。

安いピアスも

少し高く感じるおしゃれなカフェも

さくら亭というお好み焼き屋さんで

別れた後も必ずここで会いましょうって

約束したことも

真夜中は静まり返っている竹下通りで

缶ビールをもってフラフラとして

知らない道とキャットストリート

音楽を分けて歩いたりして

 

もうそれはそれは

大切な思い出ばかりなのです。

 

竹下通りの古い宿舎も

もうなくなってしまった。

 

好きな古着屋さんも

朝方から並んだ福袋も

もうなにもなにも無くなったんだなと思います。

 

 

多分あの時が人生の中で最強で

何も怖いものがなくて

ううん、未来だけが怖くて

あとは全部全部そこにあったので

お金もなくて時間もあんまりなくて

それでも友達と恋人が毎日居て

 

おしゃれで若くて甘くて苦しくて

パリから撮るのに400円払えないから

ダイソーの安いプリクラ撮って満足してた。

 

あの頃を想うと

胸が潰れそうになる。

 

 

馬鹿笑いして代々木公園で見た桜、

もうあの時のメンバーでは見れないんだよね。

 

 

ずっと続くと思ってた。

ずっとずっと友達で恋人で

みんなで近くに住んで毎日おはようなんて言って

家族ぐるみで、明日も明後日も

会えるって思ってたよ。

 

 

今わたしはとっても寂しいよ。

みんなは全然寂しくないのかな。