満月のとても綺麗な夜で 私はコンビニまでのほんの少しの距離と時間を 自分の為だけに使った。 私の一日の中で、 独りになれる時間は本当に少ない。 ましてや、一人で出かけられる時間なんて 全くない日の方が圧倒的に多い。 誰かの為に生きるなんてうんざり…

窓を開けると月がまるくぽかんと、 ひっそりと傾いていて、 私だけ取り残されて見ているようだった。 この匂いはいつだって優しく胸を締め付けて 私を透明で細い心に戻してくれる。 私は何故だかいつも置いてきぼりで いつだってひとりぼっちで 自分で自分が…