きみのとりこさ 抜け出せなくて
ベンジーは素敵だなぁ。
詩人というより情景を切り取ったようなことを書くのが
本当にうまいなぁ。
なんか私はすぐ傷ついてやだなぁ。
相変わらず抜け出せなくて。
ボタン押したら
彼の声がする
会いに来てよと少しすねるように
紅い貰った口紅をつけて
さぁ出かけようよ
真夜中だけど外は暖かだしさ
柔らかいセーターを着て
踊り場の窓から見える月を眺める
外国のビールを片手に
ピスタチオの殻公園にばら撒いて
ふと、名前を呼んで
好きだとか呟いて
橙色の光が仄かに
寝静まった車の通らない三車線道路
ほら、素晴らしい夜に
私の露呈する不安や愚問を投げても
君が好きだよ、と何度も言い返して
どうか眉を顰めないで
無い物ねだりもキスで
ずっと魔法をかけてみせて
二人きりしか居ないような
この夜の僻地で
明日なんて来ないと本気で願ってしまったりね
いいことがある
そう思っていると
本当にそういうふうになる
ああポジティブ。
そして私の切り取った思考は
その中の彼女達は、
なんて美しいの。
会いたいなんて、
そんなの、言ってみたいよ。
言えるもんなら、
会いたいや。